ヤマザクラとソメイヨシノ

 関東に越してきて初めてサクラを楽しんだ。なんでも今年はかなり遅いそうで,ウメも咲いているというのにサクラも咲いていた。ここは北海道か。
 興味深いことに,九州ではヤマザクラの方が開花が早かったのに,関東では同時か少し遅いようだ。気温による開花機構への反応が異なるのだろうか。なお,サクラの開花機構は明らかになっていて,一定期間寒さに晒されることと,その後の気温の上昇に依存することが知られている。



 なんといってもソメイヨシノの満開と散り染めは美しい。毎年見ても飽きることはない。




 ヤマザクラの変異も面白い。個体によって,深い赤色の葉を持つものから,淡緑の葉を持つものまで。花の色と葉の赤さは関係があるようで,赤色の葉を持つ個体の花は薄紅色を呈するものが多い。
ヤマザクラの変異については個性派揃いのヤマザクラのページが面白かった。葉の色を赤芽・茶芽・黄芽・青芽に分類するそうだ。


 どちらのサクラもいいもんだなと思いつつ,春を楽しんだ。もう5月(!)、蛙の声やツバメの姿とともに、初夏に向かっていく。