秋のくじゅう連山ー星生山
秋晴れの中,ハイキングに出かけた。阿蘇を通り抜けてくじゅう連山へ。南の外輪山から眺める阿蘇山は,お釈迦様が横たわった姿に似ていることから,涅槃像と呼ばれる。
登山開始が11時と遅かったので,スタートの標高が高い牧ノ戸峠から登ることにする。かなり車の台数が多く,パーキングから車が溢れていた。
今回は負荷をかけながら登ろうと思いつつ・・・こんな花が咲いているとついつい止まってしまうのだった。
高さ200mを一気登りしたあと,なだらかな尾根線のルートが続く。
燃える火のような,鮮やかな赤の紅葉に出会う。これはドウダンツツジ。
足下を見たらマイヅルソウが枯れていた。赤い実が印象的。
1時間弱で星生山へのルートへの分岐点に到達。ごつごつした岩山が紅葉に彩られていて美しい。いつもは脇の平坦なルートを通って久住山を目指すのだけれど,今日はこっちに登ってみることにした。
ドウダンツツジのトンネルができていた。誰が切り開いたのだろう。
登りながら見上げる。青空と紅葉のコントラストが美しい。
緑色の植物はビャクシン。公園や街路樹でよく植わっているが,山で見かけるのは珍しい。
星生山山頂に到着。ロマンティックな名前だと思っていたが,背後には硫黄山からの吹き出しが間近に見えてワイルドな眺め。
鞍部にさしかかると,硫黄の匂いが流れてきた。この谷から風が吹き上がってくるのだろう。足下は軽石の表土。さすがにこんな所には植生は見当たらない。
巨大な岩石の山を下りていく。岩には手をかけられる窪みが多数あった。なんという種類の岩なのか。なぜ窪んでいるのか。専門外で全然分からないが,そんなことを考えるのは好き。あとで調べてみよう。
久住分かれへ降りていく途中にあやしいカメラを発見。何を観測しているのかな?
写真を撮ったり休憩している間に,かなりの時間が経ってしまった。この時点で2時。今回は久住分かれで引き返すことにした。
下山して,外輪山をドライブ中に出会った景色。一面に広がるススキが,茜色に染まっていた。