ロールモデル

女性で研究者をやっていると、セミナーやパンフレットなどでロールモデルを紹介されることがあります。これがまたすごい人たちばかりで、圧倒されてしまいます。

こんなロールモデルにお会いしたりすれば、いい影響を受けて自分も頑張ろうっていう気になります。しかし一方で、ちょいとひねくれた自分はこう思います。
「スーパーマンか!!!スーパーマンじゃないとやっていけんのか!」

もっとこうねー、普通に働きたいんです。ただそれだけなんです。だからもうちょっとねー、普通に(そんなに無理しないで)働いているロールモデルというのはいないのか、といつも思っていました。で、見かけたのがこのエントリ↓
乾睦子の玉虫色日記:市役所の飾りつけとたくさんのロールモデル

素直にいいなあと思いました。特にこのくだりに共感しました。

ロールモデルって別にお手本ではないんだな,と今は思う.そっくりマネするための存在じゃなくて,あっちにもこっちにもあんな人もこんな人もいる,ていうのが大事.大勢の人を知ることで,「こうじゃなきゃいけない」ていう思い込みから解放されて,自分もまた誰とも違う選択をしてもいいって分かる.自由になれる.そこが重要かなー.


うーん、別にスーパーマンを紹介されたからといって、それと同じくらい頑張らないとやっていけないよという強制を感じる必要はないのですねえ。頑張ってる人もいる、ぼちぼちやってる人もいる、それでいいじゃないか、と。

女性研究者支援の一つとして、多様な働き方を認めよう、という動きもありまして。自分ではいまいちピンとこなかったのですが、このエントリを読んで少し納得がいきました。
ある人は、小さい子がいるからちょくちょく休んで病院に行っている。
ある人は、ちょっと健康管理がへたでよく休む。
ある人は、小学校のPTAや保護者会があるからと残業しない。
そんなふうにいろんな生き方の選択が「気兼ねなく」できるという状況ができるといいなと思います。あ、前提として「成果は出す」というのはありますが。

ただしどうしても同調圧力はあって、特に忙しい会社であれば圧力は大きく、残業残業で身体を壊しかねない人が多ければ、そうそう気安くプライベートな事情で休みづらいという現状はあると思います。会社の余裕がない、あるいは個人の仕事の段取りが上手じゃなかったり、上司の仕事の割り振り方の問題で一部の人に負担が重かったりするのが問題なのでしょうか?どうすれば気兼ねなく、あるいは人に嫉妬することなく働くことができるのでしょうか。