国際学会

ごはんだけで記録するのもなんなので,学会のことも多少は残しておこう。



welcome party. 立食でワイン,ビール,ソフトドリンクが供される。(見えないが)食べ物がかなり豊富。アルコールがあっという間になくなり,次に出てきたのは水(笑)。水かよー!と思わずつっこむ。
普通,学会の懇親会で出される料理は貧相。その割に4〜5千円は取られるのでたいてい不評。今回料理が豊富だったのは,そのあたりの不評に対応してのことではないかと憶測が流れていた。しかしここまで飲み物が少ないのもどうなんだ。私は飲む方ではないが,それでも少ないと感じるということは,飲み助な外国の方々には絶対物足りないに違いない(と勝手に憶測)。
着て行く服装が分からず,かっちりめのジャケットにスカートといういでたちで行ったが,まるで普段着という方々も多かった。スーツ着ている方もいないわけではないが,まあどっちでもいいんだろうね。



韓国の研究所の展示ブースで見かけたマツノザイセンチュウの展示。韓国でもマツ枯れは問題になっていて,主に薬剤散布と倒伐駆除による防除に力を入れている。しかしじわじわと被害が北上中。2000年以降,被害量が急激に増加しているという発表もあった。被害が少なく推移する段階から,対処が追いつかずに劇的に増える段階への移行期ではないかと研究者と話す。


今回はポスターでの発表を行ったが,あまり人が聞きに来なくて残念だったorz
日本ではポスターのコアタイムにはほとんどの人がちゃんとポスターの前に立って,質問者に応対するものだが,海外の学会ではそうでもないらしい。コアタイムにも関わらず人も少なかった...次からはオーラルかなー...自信ないけど。



学会中のツアーに参加。バスの数が多い!
研究所が行っているマツ林の調査地へのツアーを選択。韓国では,マツが主要な造林樹種。日本でいうスギにあたるほど一般的なのだそうだ。日本と同じ種のアカマツクロマツが植栽されいてる。同じなのは当然で,植民地時代に日本人が植えたと聞く。



アーバスに乗り込むと,こんな小袋を渡された。中にはみかん,ビスケット他お菓子が多数。・・・まさか,これが昼食っていうんじゃないだろうね・・・。他の参加者も同じように思ったようで,ガイドさんに尋ねていた。答えはNoでほっとする。ポスターのコアタイムがある日には昼食がついていたのだが,渡されたランチボックスにはクロワッサンとクッキーだったので,つい連想してしまった。それはそれとして,小袋可愛い。お土産売り場で,一枚200円ほどで売られていたので,女性用のお土産に購入。



ツアーで立ち寄った植物園に木材が展示してあった。心材の色が多様で興味深い。



チョウセンゴヨウの種子を取るための研究所を見学。球果が大きい。大きいのも当然で,育種されているそうだ。日本でも中華用の食材売り場にある「松の実」は,この樹種の種子。平地に一定間隔で植栽され,高さが制限されていた。韓国では比較的北部に分布している種。



歴史ある庭園にアカマツが配置されている。京都のお寺に雰囲気が似ている。もっとも,京都近辺の松林は壊滅的なダメージを受けているけれど・・・。ソウルは比較的緯度が高いので,まだマツ材線虫病が北上しきっていないけれど,時間の問題かもしれない。この美しい景色が損なわれませんように。



帰国する飛行機の中から見えた対馬列島。


韓国は思ったよりも近く,福岡→ソウルで1時間しかかからなかった。東京より早い・・・しかもチケットは往復で2万円台のものもあった(大韓航空)。日本語が通じる箇所も多く,英語で話しかけて日本語で返されることも(笑)もっと気軽に訪問していいと思える国だった。