Two body problem


森で見つけたきのこと,美しい色彩の葉。...何の病斑かなっ


Two body problemを抱えているよというプロフィールを出している割には,夫婦生活のことを書いたことがないので,書いてみる。


Two body problemって何,という方はこちらをどうぞ。


 ここでは「自分のやりたいこと,キャリアへの思いが強ければ強いほど,パートナーと住む場所が離れてしまうこと」とあるけれど,私の場合はそうでもなく,恋愛時代から遠距離だったし,結婚して仕事を辞めるという発想がなかっただけ。あ,こういうのをやりたいことへの思いが強いというのか?
 大学院を修了したときは,当時つきあっていた相方に仕事しないから面倒見てくれなどと言えるはずもなく,それほど裕福でない実家に戻る訳にもいかない,じゃあ自分で自分のご飯代を稼がなきゃっていうことで就職。就職したら九州へ行けって言われ,そこでがむしゃらに頑張る。途中で結婚もした。今に至る,という感じ。


 仕事を辞めるという判断はなかったのか,と思い返すと・・・最初の5〜6年くらい,仕事できついことがあると「もう辞める〜」とよく泣いていた。すると相方は「いつでも辞めていいよ」と応えてくれ,それなら(逃げ場があるなら)もうちょっと頑張ってみよう/誰が辞めるかーという負けず嫌いな性格が発揮されて,踏ん張ることができたように思う。
 で,踏ん張っていたら,いつの間にか仕事が面白くなったし,責任も増して簡単に辞められる状態ではなくなってきた。それによく情報を集めると,今のポジションは働きながら勤めるのにすごく有利な状況で,継続した方が良さそう,という判断も働いている。


 離れていることが辛くないかと問われると,辛い時もあるが大部分の時間はそうではない,と答えられる。長く離れて暮らすうちに,この状態は「日常」になった。ストレスっていうものは,変化に対して起こる。私にとっては,離れていること自体が日常的なので,ストレスを感じなくなり,無理することもなく維持が可能になっている。今では。


 で,月に一回,格安の航空券を使って,どちらかが行き来する,という生活を営んでいる。私はこれを「定期帰宅」と名付けて,職場で使っている。冷やかされるのが苦手なのと,お土産を買うのも大変なので,定期帰宅ではあえて何もしない。1〜2日休むのみ。職場の皆にとっても,自分にとっても日常とさせてもらっている。特に驚かれることもなく,「あ,定期帰宅?気をつけてー」くらいに扱ってくれる今の職場は,とてもありがたいと思っている。