国際学会

またかなり空いてしまいました。一回途絶えると更新し続けるのが難しいです。
毎日ちょこっとずつ書いていけるといいのですけれど。


さてタイトルにも上げましたが,初の国際学会に出席します。
ポスター発表にしましたが,最近は口頭発表が多くて,ポスター発表自体が久しぶりです。何度も同じことを説明するので疲れますが,ディスカッションが弾むところが魅力的です。さてどうなることやら。

早起き生活に切り替えた


今日の一枚:雨上がりの翌朝の一コマ。


前回のエントリーから一ヶ月以上経過してしまいましたので,その間に起こったことを記録がてら書いておきます。


一番大きなことは,早起き生活に切り替えたことです。
これまでは始業開始ぎりぎりに出社し,夜遅くまで(8〜9時が定時)働くタイプでした。だんだん疲労が溜まってきて,それでも仕事を回し切れない状態にイライラしていました。


現在は以下のようなタイムスケジュールで仕事をしています。
5:00 起床
6:30 出社
7:00 朝勉強開始
8:30 始業,午前中はデスクワーク(論文書きなど頭脳労働系)
12:00 昼休み,メールチェック
13:00 午後は外仕事
18:00 一日の日誌書き&翌日のTO DOリスト作成
18:30 帰宅


早朝に基礎的な勉強をするための時間を確保,
午前でほぼ一日のデスクワークを集中して処理,
午後で身体を動かして実験&調査,
一日の仕事配分のバランスを取りつつ,それぞれの内容に適した時間に行っています。


まだ5時起きが定着しきれず,5時半〜6時半の間をふらふらしているところですが,多数のメリットがあると実感しています。仕事が押してくるとタイムスケジュールを崩さざるを得ませんが,それでもこの働き方を基本とするのが,今の自分にとっての最適解だと思えます。


なお,朝5時に起きるなんてことをいきなり実行できたのは,ツイッターのおかげです。フォロワーに見られているという軽い緊張感がありますので,見栄っ張りの自分にとっては発言したことを実行に移すアクセレーターになっています。

イタリアンパスタソースを試作してみた


今日の一枚:開花したソメイヨシノメジロコンデジメジロ撮影に初成功!ピントが甘いのはご愛嬌ということで。



同僚から教えてもらったイタリアンパスタソース。聞いただけで作ってなかったのですが,チャレンジしました。あっけないくらい簡単で,材料費もかからず,それなのにとても美味しい。きっとイタリアの「お袋の味」みたいなものなんでしょうね。では,作り方,いってみます。


材料(一人前):白菜1/8,トマト小さめ3個,オリーブオイルお玉半杯,塩3つまみ(三本指つまみ)
・・・でいいはずなのですが,欲張りな私はシメジ,ベーコン,ニンニク一かけらを追加。

1:フライパンにオリーブオイルお玉半杯を入れる。


2:1/4カットの白菜の内側,柔らかいところを使用。大体半分位取ってざくざくと2-4cmくらいに切り,オイルの上に置く。トマト3個は4ツ切りにしてヘタをとり,置く。ニンニクも4つ位に切って投入。なお,まだ火は点けていない。こんな水っぽいものを入れたら跳ねまくるだろうと考えて。


3:中火で加熱。すぐぱちぱちしてくるので,弱火に落とす。炒めるというより煮る感じ。


4:5分後に塩2つまみ(三本指つまみを2回)を投入。水がかなり出てくる。やることがなくて暇。サイドディッシュを作ったり,片付けたり。


5:10分経過。トマトが潰れるようになった。暇なので潰してみる。


6:20分経過。大分白菜がとろけてきた。ここでパスタをゆでるお湯を沸かし始める。やっぱり暇なので白菜も潰してみる。
味見してみた。・・・なんだこれはー!という美味しさ。動物性の材料を全く使っていないのに,コクもある。このまま使用しても美味しかったと思う。


7:シメジとベーコンを足して炒める。ここらで水分が飛んで跳ねてきたので,少々水を足す。白ワイン?あれば美味しいと思いますが,水が飛んだんだから水足せばいいんじゃないかと。塩一つまみ追加。


8:ゆで上がったパスタを絡める。ここまでで,火を点けてからちょうど30分。


9:サラダとともに頂きまーす。


ちょっと塩味が濃すぎましたが,すごく美味しかったです。我が家の味として採用決定。たったこれだけの材料で深いコクが出るとは,本当に驚きです。白菜オンリーの場合の味はどうなのか興味がありますので,また今度試してみます。


<追記>
ブクマコメントでいくつか疑問があったようなので,それに対する回答です。
・このレシピは,同僚がイタリアの料理教室で習ってきた味を再現したものです。本来はズッキーニを使うそうですが,日本のものでは同じ味にならず,研究を重ねた結果白菜が最も近い味になると結論したそうです。
・トマトは皮をむかず,そのまま4ツ割りにしたものを投入しています。食べる時には全く気になりませんでした。
・味加減は,同僚いわく「パスタを混ぜると薄まるのでやや濃いめ,ご飯に乗せて美味しいくらいの塩加減」。今回は塩3つまみ+ベーコンの塩味で,ちょっとくどかったです。個人的には塩2つまみでいいかなと思いました。が,好みがあると思いますので,途中で味見しながら,好きな味加減を調整して下さい。

<訂正>(本文は訂正済みです)
・塩3つまみ→塩3つまみ(三本指つまみ)に訂正。「つまみ」の表現は二本指でした。
・お玉一杯分→お玉半分に訂正。二人分でお玉一杯分でした。

一緒に住んでないとダメ,という精神領域侵犯に耐えるために


今日の一枚:開花しそうな桜の蕾


相方と離れて住んでいるため,「一緒に住んでないとダメだ,可哀想,ダメになるよ」という主張にさらされることが多い。「それなりに幸せなんです」と返すと,「強がっちゃって可哀想ねえ」と言われることもしばしば。


このような主張は特に高齢者(60代以上)からされる。
毎朝エレベーターで会う70代くらいのおばあさんに単身赴任中だと話し,しばらく早出で会わなかったあと久しぶりにお会いしたら,「まあ,しばらくお見かけしなかったから,寂しくて実家にお帰りになったかと思いましたよ」と言われた。作り話のようだが,実話。私の仕事ぶりを評価して下さるOBの方々からも,旦那が可哀想だな,一緒に住まないと,とよく言われる。


このような主張を受けるのは,正直苦手だ。自分の価値観領域にずかずか踏み込まれて,荒らされる気分を味わう。
しかし,なぜかこの領域には踏み込まれやすい。その理由について考察した。


理由1:自分自身で「結婚して離れて仕事する」ということに後ろめたさを感じている
構造的な問題(といいつつのろける)。離れていると,お互い会っている時はとても大事にしてもらえる。すると「大事にしてもらえている」という嬉しさから,相手をより大事に,深く想うようになる。すると離れていることが辛くなり,「なんで離れてまで仕事してんだろ」という気分に陥る。


理由2:その人の価値観,常識とかけ離れた選択であるため間違っていると主張されやすい,経験による共感がなされにくい
結婚して離れてまで仕事をし続ける必要はないと思う人にとって,私の選択は常識とかけ離れたものだろう。「愛が全てだ,家族が一番大事」という価値観に反するように見え,それらを犠牲にしているというイメージを持たれやすい。
また,私の周囲にいらっしゃる60代の高齢者の方々のほとんどは,地元出身の方が多い。このような方々は,おそらく大家族でにぎやかに楽しく過ごすという生活がメインで,一人暮らしの経験がないか,少ない。そのため,一人暮らしの良さや楽しさを知らず,一人でぽつんと暮らしている寂しい人,というイメージだけで判断しているのではないかと推測する。つまり,経験がないので共感しにくい。このことは,マイナーな選択をしているほど強く働く。同じ選択をし,同じような経験を積んだ人が少ないためである。


対処方法:
・共感が得られない,むしろ「一緒に住まなきゃダメ」攻撃を受けるのが普通と考える。そんなもんだ,と割り切った方が楽。
・他人がどう思おうと自分は幸せだという領域を守る。他人の価値判断で生きる訳ではないのだから。

イタリアンパスタソース


今日の一枚:宮崎県庁。執務室・事務室以外のスペースは見学可能でした。趣のある建物。


同僚から聞いたイタリアンのパスタソースの作り方をご紹介。
同僚は,新婚旅行でイタリアのローマに滞在し,ほとんど移動せず,そこで暮らすかのようにゆったり過ごしたそう。そのとき,近所のレストランで料理教室に参加して,ごくシンプルで美味しいパスタソースの作り方を習った。事実,彼に作ってもらったパスタはとても美味しかった。


作り方:
・お玉一杯くらいのオリーブオイルをフライパンに入れる。
・2cm角くらいに切った白菜を入れ,原形を留めなくなるまで煮る。
・塩(味のよい岩塩お勧め)のみで調味。パスタを入れると薄まるので,やや濃いめ,ごはんに乗っけて美味しいと思えるくらいの味にする。

終わり。
えええ,これだけ?と驚愕。彼も習った時にはとても驚いたそうだが,このシンプルで美味しい味にすっかりはまり,今では奥さんより上手に作れると主張している。イタリアではズッキーニ+岩塩だったのだが,どうしても同じ味が再現できず,実験を繰り返した結果,白菜を使うのが最も味が近いと結論したそうだ。


基本ソース+トウガラシ→ペペロンチーノよりウマー
基本ソース+ベーコン→コクが欲しい時にお勧め
基本ソース+トマト4ツ割り→濃厚トマトソース
トマトは,缶詰めより生が美味しいそうだ。白菜とともに原形を留めなくなるまで煮る。


ごちそうになった時は,基本ソース+トマト四つ割り+イカのパスタ。味が深くて美味しかった。イカのわたを使ったのかと聞いてみたがNoと言われ,降参して作り方を聞いてみた次第。自分で作ってないのでなんとも言えないが,忘れないうちのメモということでご容赦下さい。

アサーション・トレーニング

改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために

改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために

他者とのコミュニケーションが下手なので,なんとかしたくて買った本です。

1 非主張的自己表現
自分の気持ちや考え,意見を表現しなかったり,しそこなったりすることで,自分から自分の言論の自由を踏みにじっているような言動を言います。(略)非主張的な言動をした後は,「自分はやっぱりダメだ」といった劣等感や,「どうせ言っても分かってもらえないに決まっている」といった諦めの気持ちがつきまといます。また,相手に対しては「譲ってあげたんだ」といった恩着せがましい気持ちや,「人の気も知らないで」といった恨みがましい気持ちになります。(略)

2 攻撃型自己表現
自分の意思や考え,気持ちをはっきり言うことで,自分の言動の自由を守り,自分の人権のために自ら立ち上がって自己主張してはいるのですが,相手の言い分や気持ちを無視,または軽視して,結果的に相手に自分を押し付ける言動をいいます。(略)

3 アサーティブな自己表現
自分も相手も大切にした自己表現です。アサーティブな人は自分の人権のためには立ち上がろうとしますが,同時に相手の人権と自由を尊重しようとします。アサーティブな発言では,自分の気持ち,考え,信念などが正直に,率直に,その場にふさわしい方法で表現されます。そして,相手が同じように発言することを奨励します。(略)

えー,自分は非主張的自己表現が多いです。仕事や家事を手伝ってもらいたいのに,一人で黙々とやります。疲れてくると,タバコ吸ってる男性陣を見て「そんなに暇なら手伝ってよね・・・」と恨みがましく思ったりorz


でも,「手伝って下さい」と言わなかったのは自分なのです。一人でやると決めたのも自分。言わなかったという決断に対して責任を持ちましょう,という趣旨のことも書かれておりました。


アサーティブな自己表現とは,こんな感じ・・・かな?
「月末までに**の仕事が1000本あります(客観的に描写する)
 アルバイトさんも雇っていますが,一人でアルバイトさんをずっと指揮し続けるのも大変で,疲れてきています(説明する)
 貴方に時間があり,手伝える余裕があるのならば,△の部分の仕事を手伝って頂けると,とても助かります(肯定的な返事に対する具体的な提案)
 もちろん,時間がなくてお忙しいなら,断って下さっても全然構いません(否定的な返事に対する選択肢)」


はい,全然できていません。たいてい黙ってるか,代わりのものを卑屈に差し出して手伝いを請います。「これ手伝うから/お土産あげるから/その雑用やっといてあげるから,後で手伝ってねー」
そのため,人を手伝うことが多くなりすぎたり,「Pさんから手伝ってもらうと後が怖い」と言われたり,余計な厚意の押し付けになったりします。


素直に「手伝って下さい」という。
「手伝えますよ」と言われれば,感謝を述べる。
「いや,ちょっと時間なくて無理」と言われれば,「そうですか,お互い頑張りましょう」という。


そういうコミュニケーションができるようになりたいものです。

人生の分岐点の一つは高校の選択だった


今日の一枚:宮崎名物日向夏とチキン南蛮。出張中の夕食で頂きました。日向夏は白い皮部分が甘くて美味しいの。


id:asayuriさんの息子さんが高校受験をされたことをハイクで知り,ちょっと自分の高校受験のことを思い出した。


研究者として生きてる今の自分に至る道筋の中で,高校受験は第二の大きな岐路だったと今は思う(第一の岐路は小学校の時)。さほど裕福でない自営業の家庭で,3人の子供を抱えた両親は,私に進学校受験の機会を与えてくれた。


超田舎だったので,進学校へは電車で1時間かかる。中学の先生との面談で恐る恐る定期の額を聞いてくれた母親を思いだした。そのとき,父親はすでに癌を患って大きな手術をしていた。父は大工をしていたので,病気にかかったことは収入の激減に直結していたはず。今後の収入に大きな不安を抱えながらも,滑り止めとして受けた私立高校(学費免除扱いだった)への進学も強制せず,通学費用のかかる進学校へ通う選択肢を与えてくれた両親。
今,心から感謝したい。本当にありがとう。